お米の賞味期限について
  精米の場合
 よくある話ですが、(農家から)親戚に新米を送って、こちらから米はどうでしたか?と聞きにくいので、そのままにしておいたら年明けに「頂いたお米を新年に食べさせてもらいました。おいしいお米を有り難うございました」というような返事を頂くということがあります。確かに米は他の生鮮食品に比べて日持ちはしますが、米も生ものですのでおいしく食べられる期間、いわば賞味期限があります。米は保存状態の違いでも変わってきますが、目安としまして冬季は約2ヶ月、夏季は約1ヶ月(盛夏では半月)がおいしく食べられる賞味期限です。これを過ぎましても著しい食味の低下はありませんが出来るだけ精米してから早めに食べていただきたいものです。冬季の2ヶ月は低温での保存が条件ですので、暖かい場所での保存の場合は更に期間が短くなります。冒頭のように大事に後で食べる事は、かえってお米の価値を下げてしまいます。
 保存場所としましては気温や湿度が高くならない所、直射日光の当たらない暗い場所が適しています。台所は温度、湿度が高いので保存に適していない場所とよく言われますが、毎日使うものですので現実的には台所で保存している方が多くいらっしゃると思います。そこでお勧めしたいのは購入する時に、夏季は半月くらいで食べきれる量を購入するとか、冬季30kgで購入した時は1週間分くらいを台所に置いておき、残りは家の中で最も保存に適した場所に置いておくとよいでしょう。米びつに保存される場合は、その都度使い切るようにして米びつ内部の定期的な清掃を行ってください。
夏季の場合、もしスペース的に許すのでありましたら、移り香のしないように、また過乾燥にならないようにビニール袋やタッパーなどに密封して冷蔵庫などに保存されるとよろしいかと思います。ちなみに米の保存温度は15℃までが劣化しにくく、虫やカビが発生しにくい温度でです。
 
要約します

 ・ 美味しく食べられる期間は、収穫後〜2月頃までが精米から2ヶ月。但し、温かい部屋での保存では1ヶ月〜1ヶ月半。
   3月〜6月はじめ頃までは1ヶ月〜1ヶ月半。梅雨以降は半月〜1ヶ月。盛夏は半月。
 ・ 保存場所は温度、湿度が低く暗い所。
 ・ 台所に置く場合は一週間分位を目安に、その他はよりよい保存場所に置く。
 ・ まとめ買いをしないでその都度購入する。 
 ・ 夏季は冷蔵庫での保存がベスト。


  玄米の場合
 玄米は精米よりも長く保存できると思われがちですが、それは冷蔵保存など温度や湿度をちゃんと管理出来る場合の話です。ちょっといい加減な保存ですと表面に米糠が付いている分だけ逆に酸化が早くなったり、虫のわく原因になります。ですので玄米も白米と同じ様に保存して頂き、まとめ買いをしないことをお勧めします。

  精米年月日と調製年月日について
 精米年月日は文字どおり精米した日にちです。当ネットでは袋詰めではなく、実際に精米した日にちを記入しておりますのでご安心ください。
 玄米の調製年月日ですが、当ネットでは脱穀日(籾から殻を外して玄米にした日)または選別作業をした日を記入しています。


登米米ドットネット http://tomemai.net/